NordVPNの評判は?現役ITエンジニアが使ってみた

VPN(Virtual Private Network)には様々なサービスがありますが、その中でもNordVPNは圧倒的な知名度を誇ります。

そこで本記事では、NordVPNがその知名度にふさわしいVPNサービスかどうか、ネットでの評判に加え、現役ITエンジニアの筆者が実際に使ってみた感想をお伝えします。

NordVPNとは

まずは概要からですが、NordVPNはブランド認知度・ユーザー数ともにグローバル首位のVPNプロバイダーです。

企業名Nordvpn S.A.
設立2012年
所在地パナマ共和国
VPNサーバロケーション数224か所
VPNサーバ数8,900台以上
対応デバイスWindows, MacOS, Linux, iOS, Android, Apple TV, Fire Stick, Android TV
同時接続デバイス数10台
ブラウザ拡張機能Chrome, Edge, Firefox
暗号化AES-256

日本を含む世界224ロケーションで8,900台以上のVPNサーバを運用しており、用途に応じたサーバ・ロケーションを選択することが可能です。

また、ほぼすべての主要デバイスに対応しているため、自分のデバイスにネイティブ対応したアプリを使うことができます。

NordVPNの評判

NordVPNの各アプリストアとxでの評価を確認してみます。

各アプリストアの評価スコア

NordVPNは各アプリストアで以下のようなスコアを獲得しています。

  • App Store: 4.5 (5点満点中)
  • Google Play: 4.3 (5点満点中)
  • Chromeウェブストア: 4.2 (5点満点中)

App Storeの評価スコア:

NordVPNのApp Storeの評価

Google Playの評価スコア:

Chromeウェブストアの評価スコア:

アプリストアによって若干のばらつきはありますが、100万人以上からレビューを受けての平均評価が4.2~4.5点なので、信頼できるVPNと言って差し支えないでしょう。

xでの評判

xの評価も確認してみたところ、動画視聴でも安定していて速度も速いという声がありました。

一方、中国からはつながらないという声もありました。

そのため、中国に滞在する場合は念のためサブで別のVPNも契約した方が安全かもしれません。

NordVPNの料金プラン

NordVPNは、契約期間が長ければ長いほど、一か月あたりの値段が割引になる料金体系です。計算してみると、1年プランで60~70%、2年プランで70~80%の割引率でした。そのため、長期間利用する予定であればどのプランであっても2年契約が一番お得な設計になっています。

ベーシックプランの料金体系(日本円)

月額料金(税抜)契約期間1ヶ月契約に対しての割引率
2,280円1ヶ月0%
880円1年61%
580円2年74%

コンプリートプランの料金体系(日本円)

月額料金(税抜)契約期間1ヶ月契約に対しての割引率
3,080円1ヶ月0%
980円1年68%
680円2年78%

エリートプランの料金体系(日本円)

月額料金(税抜)契約期間1ヶ月契約に対しての割引率
3,380円1ヶ月0%
1,280円1年62%
980円2年71%

お得とは言え試してもいないのに長期契約するのは不安かと思いますので、30日間の返金保証をうまく利用しましょう。

長期プランで申し込んでみて、想定している用途で使えなかったら30日以内にキャンセルして返金、気に入ったらそのまま継続、で良いかと思います。

NordVPNのメリット

筆者が実際に使ってみて感じたNordVPNのメリットを解説します。

通信速度が安定している

筆者が公共Wi-Fiに繋いで計測したところ、NordVPNを使った場合、VPNなしの場合と比較して速度は100Mbpsほど低下しましたが、問題なく利用できました。

  • VPNなしの速度
    • 遅延: 7ミリ秒
    • ダウンロード: 323.39Mbps
    • アップロード: 221.27Mbps
  • NordVPNの速度
    • 遅延: 7ミリ秒
    • ダウンロード: 210.84Mbps
    • アップロード: 154.61Mbps
VPNなしの通信速度

NordVPN接続時の通信速度:

NordVPN接続時の通信速度

これはVPN利用時の速度低下としては十分許容範囲なのではないかと思われます。

セキュリティ重視

通信の安定性と速度に加え、セキュリティも重視していることは評価できるポイントです。

  • 高度な暗号化規格であるAES-256を使用。
  • NordVPN専用DNSサーバでユーザアクティビティを秘匿。
  • 複数のVPNサーバを経由するダブルVPNを任意で使用可能。

DNSリークテスト:VPN接続状態でテストしてみたところ、NordVPNのDNSサーバが使われていることが確認できました。

DNSリークテスト

ダブルVPN:トラフィックが2台以上のVPNサーバを経由するため速度は落ちますが、セキュリティがさらに向上します。

広告ブロック、フィッシング対策

前述のNordVPNの専用DNSサーバがオンライントラフィックをフィルタリングし、広告やフィッシングサイトへのアクセスを検知した場合はアクセスを遮断してくれます。

最近はフィッシング詐欺が猛威を振るっていますので、自動ブロックしてくれるのは安心です。

ノーログ(プライバシーポリシー)

NordVPNはノーログ(ユーザのアクティビティを記録しない)というプライバシーポリシーを採用しており、ユーザのプライバシーを外部からだけでなく内部からも保護しています。

そのため、NordVPN自身であってもユーザの以下の情報にアクセスすることはできません。

  • 受信と発信のIPアドレス
  • 接続日と接続期間
  • 転送データ量
  • 使用VPNサーバー
  • 訪問したウェブサイト
  • ダウンロードしたファイル
  • 使用されたソフトウェアまたはアプリ

NordVPNはこのノーログポリシーを自ら表明するだけでなく、大手独立監査法人のPwCやDeloitteによる第三者監査を定期的に受けています。

専用固定IPアドレス

筆者はエンジニアという職業柄、仕事で社内ネットワークや業務用サーバにアクセスすることが多いのですが、セキュリティ上、自分専用の固定IPアドレスでないとアクセスできないことがあります。

そのため、NordVPNでオプションとして専用固定IPを別途購入できるのは便利だと思いました。

専用固定IPアドレスの月額料金表:VPN基本料金と同じく、契約期間が長いほど割引されます。

契約期間固定IPアドレス月額料金(税別)
1ヶ月1,380円
1年880円
2年680円

メッシュネットワークによるファイル共有

NordVPNでは、複数のデバイス間で暗号化されたプライベートネットワーク(メッシュネットワーク)を簡単に構築し、ファイル共有できます。

筆者のWindows PCとAndroidで試したところ、NordVPNアプリを各デバイスにインストールしてメッシュネットワーク機能をオンにするだけで、自動的にネットワークにリンクされました。

NordVPNアプリでAndroid端末のファイルを選択するだけで、簡単にPCに転送できました。

Android標準搭載のQuick Shareでも近距離(同じWi-FiネットワークおよびBluetooth圏内)であれば単発ファイルの共有は可能ですが、NordVPNのメッシュネットワークは地理的に離れた複数のデバイスでも複数の大容量ファイルを共有できるといったメリットがあります。

また、メッシュネットワークはファイル共有に加えて、リモートデスクトップ接続や仮想LANを使ったオンラインゲームなどの用途にも使えます。

NordVPNのデメリット

筆者が感じたNordVPNのデメリットもお伝えします。

最速VPNではない

筆者が計測した限り、通信は非常に安定していますが、速度ではExpressVPNの方が上でした。

最安VPNではない

価格はVPNプロバイダーとして標準的ですが、最安値ではありません。もし価格の安さを何より重視するならMillenVPNに軍配が上がります。

各VPNの月額料金:

契約期間NordVPNExpressVPNMillenVPN
1ヶ月2,280~3,380円2,480~3,680円なし
1年880 ~ 1,280円780 ~ 1,480円540円
2年580 ~ 980円480 ~ 1,180円360円

まとめ:NordVPNは安定した通信とネットワーク機能がおすすめ

NordVPNは、以下のような特徴を持つVPNプロバイダーです。

  • 8,900台以上のサーバによる安定した通信
  • 高度なセキュリティとプライバシー保護
  • メッシュネットワークによるファイル共有やリモートデスクトップ

そのため、1) フリーWi-Fi利用時のセキュリティ強化や動画視聴など通常のVPN利用、2) 複数デバイス間でのプライベートネットワーク構築、どちらの用途でもおすすめできるVPNです。

このように標準から高度な機能まで網羅していることが、知名度の高さに繋がっているのかと感じました。